薬草の旅 vol.9|いざという時の野草の知恵と上杉鷹山@山形県米沢

2023.05.31

かてもの

「かてもの」という書物をご存知ですか?
時は江戸時代・天明三年。人々が日々の食べ物にも困る凶作の時代に上杉鷹山によって書かれた救荒食の文献です。
食べ物がなくなったピンチの時に、いつもは食べていなかったものを食べる知恵。
米沢では、その名残で家の垣根がウコギの木でできていて、いざという時に葉っぱを食べられるようにされています。

上杉鷹山はとても頭のきれる名君主で、当時大きな産業のなかった米沢で手工芸を興し、
民のためにも尽力されたので、現在でも米沢のみなさんをはじめ、ファンが大勢いらっしゃいます。
今では米沢織や米沢牛など、ご存知の方もたくさんいらっしゃるブランドがたくさんならんでいますね。

昔から上質な文化が根付いており、お茶文化の発展に伴って和菓子屋さんが多く、米沢の和菓子屋さんはどこもおいしいと評判です。

かてもの

※この投稿は2017年のリサーチのリポストです。

 

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新田 理恵 (Lyie Nitta)
TABEL株式会社の代表/薬草使。
管理栄養士であり、国際中医薬膳調理師。東洋と西洋、現代と伝統の両面から食を提案する。日本各地のローカルや海外の伝統ハーブの使い方をめぐり、伝統茶{tabel}(タベル)を立ち上げる。
薬草大学NORMや、オンラインコミュニティの薬草のある暮らしラボなども手掛ける。著書に「薬草のちから(晶文社)」がある。