クズ
2022.08.05
どこまでも伸びる逞しく力強い蔓と赤紫色の花が特徴の薬草。
秋の七草の一つ。
花は甘い香りがします。
根には多量のデンプンが含まれている事から、葛餅や葛切りの原料である葛粉も作られています。
漢方薬や葛根湯としても古くから日本人に親しまれてきました。
また、『葛藤』という葛の漢字が入る言葉があるのですが、
これは葛と藤の蔓が絡み合う姿を例えた言葉と言われています。
とても美しい言葉ですよね。
生命力が強いので、一度群生すると除去が難しいのですが、
蔓をリースや籠として加工するのも楽しいですよ。
近くに生えていたらぜひ作ってみて下さいね。
◎使用部位ごとの薬効
根:発汗、解熱薬、発疹、鎮痙薬
◎参考文献
『日本薬草全書』『本草図譜』