アイヌ民族の暮らしを訪ねて~旭川市博物館~

2015.10.10

旭川市博物館

アイヌ民族の暮らしに触れるため、旭川市博物館へやってきました。
1993年に大雪クリスタルホール内に移転し、 吹き抜けが開放的でとても美しい空間です。
こちらの博物館では、上川盆地(旭川周辺)に住んでいらっしゃった上川アイヌのみなさんの暮らしが紹介されています。

中に入ると、 等身大の人形模型が飾られたジオラマが現れます。
竪穴式住居やチセで暮らしたアイヌの人々の生活が忠実に再現されていました。
チセ(アイヌの伝統的住居)の中は実際使われていた時の明るさに近く、流れて来るおばあさんの語り唄も優しく、アイヌの家庭の穏やかな空気感を体験することができます。

旭川市博物館

また、今まであまり知られていなかった、大陸側に残るアイヌ民族の記述や資料も大きく取り上げられ、縄文時代の流れが強く残るアイヌ民族の歴史、モンゴルや中国との交易をしっかり行なわれていた様子が展示されています。
大陸へ輸出していたとされるワシの羽や、アザラシの皮も美しく…
アイヌ民族の審美眼や工芸技術、そして外交力や交渉力の高さが伺えます。

その後、屯田兵による開拓の歴史を経て、現在残っているアイヌ民族の衣装や生活道具へと展開されていきます。
今なお作り続けられている工芸品たちも、作り手さんの顔が見えるようになっており、より一層親しみを感じるようになりました。
さらに地下一階には、アイヌ民族の歴史を出土品などから振り返りつつ、上川盆地の地形や−20度にもなる厳しい寒さを共にする動植物たちも含めた自然のすがたも見ることができます。

道具 旭川市博物館
道具 暮らし

入り口付近にも資料があり、アイヌ民族がハーブティとして親しんできたナギナタコウジュと朴の実も展示されていました。
アイヌ民族の言い伝えでは、爽やかな香りのするものは悪魔などの悪いものにとっては嫌な香りとされ、魔除けの意味でもハーブティやハーブウォーターが使われたようですが、 生活の楽しみに嗜好品として愛飲しておられた側面もあるようです。
また、出産や病気の治療の時にも、村の助産師さんや医師が症状によって薬用ハーブを使い分けていたそうです。

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旭川市博物館では、様々な子どもも一緒に楽しめるイベントや、大人がもう一歩深く学べる講座も企画されており、楽しく文化を学ぶことができます。
ぜひ、ホームページでチェックしてみてくださいね。

【旭川市博物館】
北海道旭川市神楽3条7丁目大雪クリスタルホール内
JR旭川駅より徒歩15分
開館時間/9:00~17:00 (16:30最終入場)
休館日 /10~5月の第2・4月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/30~1/4)

【pick up event !】
◎アイヌ的ハーブティー
アイヌの人々が伝統的に用いてきた植物をお茶にして楽しみます。
2015年10月12日 13:30~15:00
定員15名 (要予約。電話にてお問い合わせくださいませ)

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